鎌倉と聞くと、観光地の顔を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、どの街にも暮らしに詰まる人はいて、鎌倉市も当然その相談を受け付けています。
鎌倉市のページには、こう書かれています。「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにでもあるものです。生活に不安を感じるときは、ためらわずにご相談ください」。行政のサイトでここまで踏み込んで書いているところは、そう多くありません。
窓口は生活福祉課の19番
生活保護の相談と申請は、鎌倉市役所の生活福祉課19番窓口が受け付けています。市役所は鎌倉市御成町18-10、JR鎌倉駅の西口から歩いて数分のところです。開庁は平日の8時30分から17時00分までで、12月29日から1月3日は閉まります。
電話でも面接でも相談できます。市は、面接での相談を希望する場合はあらかじめ電話で予約してもらえると待たせずに話を聞ける、と案内しています。生活福祉課の電話は0467-61-3972です。
体調が悪い日や、往復の交通費も惜しい状況で行って長く待たされるのは、それ自体が負担です。先に電話を一本入れておくと、その日の体力を使い切らずに済みます。
生活福祉課では「生活保護のしおり」を配っています。相談者向けと受給者向けの2種類があり、どちらも令和7年6月に改訂されたものが市のサイトからPDFで読めます。窓口へ行く前に相談者向けのほうに目を通しておくと、何を聞かれるのかの見当がつきます。
決まるまでの日数
生活保護法は、申請から原則14日以内、特別な理由があっても30日以内に、保護を始めるか却下するかを決めて書面で知らせることを定めています。これは鎌倉市に限らず全国共通です。
ただ、決定の通知が来てから実際に手元にお金が入るまでには、もう少しかかります。私たちが見ている感覚では、申請から1か月程度はみておいたほうがよいと思います。その間を何でしのぐかは、申請の場で必ず相談してください。食べるものがない、電気が止まる、という状態なら、そのまま言ってかまいません。
申請は本人の意思で行うものですが、事情があって本人が申請できないときは、親族などが代理で申請することもできます。
生活保護の前に寄れる場所があります
相談に来られる方の中には、生活保護まではまだ届かない、あるいは本人が望まないという状況の方もいます。鎌倉市にはその手前の制度もあります。
ひとつは生活困窮者自立支援制度の自立相談支援です。鎌倉市では「インクル相談室鎌倉」が担っています。鎌倉市大船1-23-19 秀和第5ビル3階、電話0467-46-2119、受付は平日9時00分から17時00分までです。支援員が話を聞いて、何が必要かを一緒に考え、支援のプランを作るところまでやってくれます。
もうひとつが住居確保給付金です。離職や廃業、やむを得ない休業などで収入が減り、住まいを失った方または失うおそれのある方に、家賃相当額を一定期間支給する制度で、鎌倉市では転居費用の補助もあります。家賃が払えなくなりそうだという段階なら、こちらのほうが早く効きます。住居確保給付金の条件と申請に全体の仕組みを書きました。
どこに相談すればいいか分からないときの入口もあります。鎌倉市役所本庁舎1階3番窓口の「くらしと福祉の相談窓口」です。電話0467-61-3864、受付は平日8時30分から17時00分まで。制度や分野で分けにくい相談も、専門機関と連携しながら受けるとされています。「生活保護の話をしに来た」と構えなくても、まずここで事情を話すことができます。
断られたと感じたときは
相談に行ったのに申請まで至らなかった、という話は鎌倉市に限らず各地で聞きます。相談と申請は別のものです。申請する意思があるなら、申請書を出すところまで進めてください。そのあたりの考え方は生活保護を断られたと感じたときにできることに書きました。申請そのものの手順は生活保護の申請のしかたにまとめています。
住まいの話が絡んでいるなら、私たちにも声をかけてください。保証人が見つからない部屋探しについては保証人なし・無職でも部屋を借りるには、私たちができることは住居支援のページに書いています。無料の相談前チェックに答えていただければ、状況を整理したうえでお返事します。当会は宅地建物取引業者ではないため、お部屋の仲介はしていません。
出典
・相談・申請は生活福祉課19番窓口、電話・面接での相談、面接は事前の電話予約がすすめられること、「生活保護の申請は国民の権利です」との記載、生活保護のしおり(令和7年6月改訂)、所在地と開庁時間、電話番号:鎌倉市「生活保護制度について」(2026年6月3日更新)https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sei-fukushi/seikatuhogo.html(確認日2026年10月5日)
・くらしと福祉の相談窓口(本庁舎1階3番窓口・0467-61-3864・平日8時30分〜17時00分):鎌倉市「くらしと福祉の相談窓口」https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/chikyo/sougousoudan.html(確認日2026年10月5日)
・インクル相談室鎌倉の所在地・電話・受付時間、自立相談支援事業の内容:鎌倉市「生活困窮者自立支援制度について」https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sei-fukushi/jutakuteate.html(確認日2026年10月5日)
・住居確保給付金(家賃補助・転居費用補助)の対象:鎌倉市「住居確保給付金」https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sei-fukushi/juukyokakuhokyuuhukinn.html(確認日2026年10月5日)
・申請から原則14日以内・最長30日以内の決定、代理による申請:生活保護法第24条、第7条 e-Gov法令検索https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000144(確認日2026年10月5日)

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