生活保護を断られた時の対処法|“水際作戦”の乗り越え方

机で頭を抱えて悩む人 生活保護

「役所に行ったのに、生活保護を申請させてもらえなかった」「まだ若いから働けると追い返された」――そんな経験をして、途方に暮れていませんか。

結論からお伝えします。それは、あなたが受給できないという意味ではありません。 生活保護の申請は法律で認められた権利であり、本来、窓口が「申請そのもの」を拒むことはできません。この記事では、断られてしまった時の正しい対処法を解説します。

まず知ってほしい:申請は「権利」です

生活保護は、日本国憲法第25条にもとづく制度です。そして生活保護法では、「申請します」という意思表示があれば、福祉事務所は申請を受け付けなければならないと定められています。

つまり、面談で相談したうえで断られたとしても、それは「相談段階で追い返された」だけで、正式な申請と却下の通知を受け取ったわけではないケースがほとんどです。ここを区別することがとても大切です。

“水際作戦”とは?よくある断り文句

窓口で申請させずに追い返そうとする不適切な対応は、俗に「水際作戦(みずぎわさくせん)」と呼ばれます。次のような言葉が代表例です。

  • 「まだ若いから働けるでしょう」
  • 「先にハローワークに行ってください」
  • 「家族に相談・援助してもらってください」
  • 「持ち家(車)があるから無理です」
  • 「住所がない人は申請できません」

これらは、いずれも申請を断る正当な理由にはなりません。 若くても収入が足りなければ対象になり得ますし、住まいがない方は住まいの確保から支援を受けられます。車や持ち家も、条件によっては保有したまま受給できる場合があります。

断られた時の対処法【4つ】

① 「申請書をください」とはっきり伝える

相談ではなく申請の意思であることを明確に伝えましょう。「本日、生活保護を申請します。申請書をください」と口頭で伝えるだけで構いません。

② 断られた内容をメモに残す

いつ・どの窓口で・誰に・どう言われたかを記録しておきます。後から状況を整理し、相談するときに役立ちます。

③ 一人で行かず、第三者に同行してもらう

専門知識のある第三者が同席するだけで、対応が変わることは少なくありません。当協会では、申請窓口への同行を行っています。法律にもとづき正しく申請を進めるため、不当に断られる心配を減らせます。

④ 専門の相談先に連絡する

自治体の対応に疑問を感じたら、抱え込まずに相談してください。当協会のほか、法テラスや地域の支援団体も力になってくれます。

「家族に知られたくない」「住まいがない」も大丈夫

断られる理由として使われがちな2つの不安にも、対応策があります。

  • 扶養照会(家族への連絡) … DV・虐待・長年の音信不通などの事情があれば、連絡を止められます。事前に申し出てください。
  • 住まいがない … 当協会は、生活の拠点となるお部屋探しから支援します。「住所がないから無理」と諦める必要はありません。

一人で抱えず、まずは相談を

断られてしまうと「やっぱり自分はダメなんだ」と感じてしまうかもしれません。でも、それは対応の問題であって、あなたの価値とは関係ありません。

まとめ

  • 相談で断られても、それは「却下」ではない。申請は意思表示で受理されるのが原則
  • 「若い」「家族に相談を」「住所がない」は、断る正当な理由にならない。
  • 同行や相談を使えば、対応は変えられる。 一人で諦めないでください。

もう一度、一緒にやり直しましょう。まずはご相談ください。

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