引っ越し費用を決めるのは荷物の量|手放す順番は「安い順」でいい

新しい住まいの鍵を持つ手 住まい

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引っ越しの見積もりを取ると、業者はまず部屋を見ます。何を見ているかというと、荷物の量です。トラックの大きさと作業する人数が、そこで決まる。距離や時期も効きますが、いちばん動くのは量です。

だから、費用を下げたいなら減らすのが早い。値切る交渉より確実です。

生活保護を利用して転居する場合は、この話がさらに直接的な意味を持ちます。転居費用(敷金や移送費)には上限があり、超えた分は自己負担になるからです。荷物を減らして見積もりを上限内に収められれば、そのまま手元の負担が消えます。詳しくは引っ越し費用の記事に書きました。

手放す順番は、安いほうから

やることは単純です。費用がかからない方法から順に当たっていく。

1. 自治体の粗大ごみ

いちばん安いのはここです。市区町村の粗大ごみ収集は、品目ごとに数百円から千数百円程度で、民間の回収と比べると桁が違います。申込みから収集まで2週間ほどかかる自治体が多いので、引っ越しの日程が決まったらすぐ電話してください。

ここでよくある失敗が、直前まで放っておいて枠が取れず、結局その日に来てくれる業者へ高い料金を払う、という流れです。順番が逆になると高くつきます。

小さな家電なら、公共施設に置かれている小型家電の回収ボックスも使えます。無料です。

2. 譲る

まだ使えるものは、譲渡のサイトやアプリで手放せます。取りに来てもらえれば運び出しの手間まで消えます。

ただ、時間がかかります。引き取り手が現れるかどうかも運です。引っ越しまで2週間を切っているなら、この道に期待しすぎないほうがいい。

3. 買い取ってもらう

年式の新しい家電、状態のいい家具、ブランドの品物なら、買取の対象になることがあります。出張買取なら運ばなくて済みます。

期待値は低めに持ってください。「思ったより安い」と感じるのが普通です。それでも、処分に費用を払うよりは前進です。

4. 有料の回収は、最後

ここまでやっても残るものがあれば、有料の回収を使います。順番として最後、というのが大事なところです。

「無料回収」には注意が要ります

ポストに入るチラシや、街を回る軽トラックのアナウンスで「不用品を無料で回収します」というものがあります。ここでのトラブルが多い。

国民生活センターは2022年11月に注意喚起を出していて、相談件数は2021年度に2,000件を超えています。相談の中身を見ると、安価な定額パックを申し込んだつもりが作業後に高額を請求された、トラック詰め放題のはずが当日は荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われた、といったものです。

もうひとつ、法律の話があります。一般家庭から出る廃棄物を収集・運搬するには、廃棄物処理法にもとづく一般廃棄物処理業の許可か、市区町村からの委託が必要です。産業廃棄物処理業の許可しか持たない事業者とのトラブルが目立つ、と同センターは指摘しています。

依頼する前に確かめること

・見積書を書面(またはメール)でもらう。口頭だけで進めない
・料金に何が含まれるのか(運び出し、階段、処分費)を先に確認する
・市区町村の一般廃棄物処理業の許可があるかを聞く
・作業が始まってから金額が変わったら、その場で止める

事前の見積もりと違う高額を請求されたら、支払いを断ってください。困ったときは最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン 188)へ。

(出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」2022年11月2日公表 https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html /確認日 2026-08-24)

動かないパソコンは別ルート

処分に困るものの筆頭がパソコンです。粗大ごみとして出せない自治体がほとんどで、データを消す方法もわからない。それで何年も部屋に残っています。

これは費用をかけずに手放す道があるので、別の記事にまとめました(→ パソコン・スマホの処分とデータ消去)。引っ越しの前に片づけておくと、当日の荷物がひとつ減ります。

持っていくかどうか迷うもの

冷蔵庫と洗濯機で悩む方が多いです。古くて調子が悪い。でも捨てたら買い直さないといけない。

判断の目安として、運搬費と処分費の合計が、転居先で同等品を用意する費用を上回るなら、置いていくほうが安い。10年を超えた大型家電は、運んだ先で壊れることもあります。

買い直す余裕がないなら、レンタルという選択もあります。初期費用を抑えて必要な期間だけ使う形です。生活保護を利用する場合、家具什器費として支給される場合もあるので、転居が決まった段階でケースワーカーに確認してください。

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減らす作業が、いちばんしんどい

正直なところ、荷物を減らす作業そのものが重いです。ものを捨てる判断には体力が要りますし、体調を崩している方には特にこたえます。

一日で全部やろうとしないでください。今日は台所の棚ひとつ、明日は押し入れの上段、というくらいで進めるほうが結局早い。判断に迷うものは「保留」の箱をひとつ作って、そこに入れておく。最後にその箱だけ見直せば済みます。

私たちは転居のご相談を受けていて、荷物の整理から一緒に考えることもあります。当会は宅地建物取引業者ではないため、物件の仲介はしませんが、大家さんや管理会社との話や、退去と入居の段取りには入れます。

引っ越しが決まっている方も、まだ迷っている方も、無料の相談前チェックから状況を書いて送ってください。住まいの支援のページもあわせてご覧ください。

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