掛川はものづくりの町です。工場の稼働が落ちると、残業がなくなり、次に休みが増え、気づくと手取りが以前の三分の二になっている。派手な出来事は起きていないのに、家計だけが静かに崩れていく。静岡県西部で受ける相談は、こういう形をしていることが多いです。
生活保護の話をする前に、掛川には入口が二つあるということから書きます。
窓口は二つある
ひとつは市役所の福祉課です。生活保護の相談と申請を受け付けているのはここです。
掛川市 福祉課 社会福祉係
所在地/〒436-8650 静岡県掛川市長谷一丁目1番地の1(掛川市役所)
電話/0537-21-1140 FAX/0537-21-1163
もうひとつが、掛川市社会福祉協議会です。市から委託を受けて、生活困窮者自立支援法にもとづく自立相談支援と家計改善支援を行っています。
この二つの使い分けは、はっきりしています。生活保護を申請したいなら市役所の福祉課へ。まだそこまで踏み切れない、でも家計が回らない、という段階なら社会福祉協議会へ。後者は借金や家計の立て直し、仕事のことまで含めて一緒に考える窓口で、生活保護以外の手も検討できます。
どちらへ行くか迷ったら、迷ったまま電話してかまいません。掛川市も社会福祉協議会も、話を聞いたうえで適切なほうへ回してくれます。
(出典:掛川市「生活保護」 https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/9176.html /掛川市社会福祉協議会「生活のお困りごと」 https://www.kakegawa-syakyo.or.jp/soudan/okomarigoto/ /確認日 2026-08-24。連絡先や受付時間は変わることがあるため、行く前に確認してください)
生活保護は権利である、と市も書いている
掛川市のページには、生活保護が国民の権利であること、その程度に応じて必要な援助を行い、最低限度の生活を保障するとともに自立を助長することが目的である、と明記されています。
これは形式的な文言ではありません。相談の場で「申請していいものか」と迷う方に、私たちはよくこのことを伝えます。使う側が後ろめたく思う必要はない制度です。
対象として市が挙げているのは、病気やけがで働けない方、仕事が見つからない方、給料が少ない方、年金だけでは足りない方、収入がない方。特別な人の制度ではないことがわかると思います。
判断されるのは世帯の状況
生活保護の判断は個人ではなく世帯単位で行われます。世帯の収入が国の定める最低生活費を下回っていれば、差額が保護費として支給されます。
申請すると、家庭訪問による実地調査、資産の調査、年金など社会保障給付や就労収入の調査、そして扶養が可能かどうかの調査が行われます。掛川市のページには、施設に入所している方、長期入院中の方、高齢の方といった特定の親族には扶養照会を行わない旨も書かれています。
掛川で必ず話題になる車のこと
静岡県西部で相談を受けていて、必ず出るのが車です。掛川は市域が広く、山あいの集落から市街地へ出るのに公共交通だけでは厳しい場所があります。通院に必要である、そこでしか仕事がない、という事情は説明する価値があります。一律に手放すことになるわけではありません。詳しくは車の保有条件をまとめた記事をご覧ください。
隠さずに、なぜ必要なのかを具体的に話してください。「あったほうが便利だから」ではなく「週2回、袋井の病院に通っていて、バスだと片道の便が朝しかない」というふうに。
申請までに手元にそろえておくもの
書類が全部そろっていなくても申請自体はできます。ここは誤解が多いところなので、はっきり書いておきます。そのうえで、あると話が早いものを挙げます。
- 直近の給与明細か、収入がわかるもの
- 通帳(記帳しておいてください)
- 家賃の額がわかるもの(契約書や振込の記録)
- 保険証、年金手帳
- 借入があるなら、その一覧
通帳の記帳は、当日その場で「わかりません」と言わずに済むという意味で効きます。窓口で何を聞かれるかは申請方法の記事にまとめました。
支給額については、この記事では具体的な数字を書きません。世帯の人数や年齢、地域の級地区分で変わるうえ、制度の改定でも動くからです。福祉課か、私たちの無料相談で確かめてください。
静岡県西部で住まいと仕事を立て直す
掛川の相談で多いのは、住まいと仕事が同時に崩れているケースです。社宅や寮に入っていた方が仕事を失うと、住まいまで一度になくなります。ここが県西部の特徴だと思っています。
私たちは静岡県西部で、磐田や浜松も含めて大家さん・管理会社と話をしていて、保証人や保証会社を必要としない部屋のご相談をお受けしています。住宅扶助の範囲に収まるかどうかも一緒に見ます。当会は宅地建物取引業者ではないため、仲介手数料はいただきません。
住まいが落ち着いてから、体調と相談しながら仕事を探します。順番が逆になると、たいてい続きません。
まずは無料の相談前チェックに、いまの状況を書けるだけ書いて送ってください。掛川からでも受けられます。


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