生活保護中でもエアコンは使える?夏の電気代と冷房器具の一時扶助

夏の涼を感じる風鈴(イメージ) 制度・お金

「生活保護を受けていると、エアコンをつけたら怒られるんじゃないか」。夏になると、こういう相談が増えます。先に結論をお伝えします。生活保護を受けていても、エアコンは普通に使って大丈夫です。むしろ、この暑さで我慢するほうが体にこたえます。

相談を受けていると、「電気代がもったいないから昼間はつけない」という高齢の方に時々出会います。気持ちはわかります。ただ、熱中症で倒れて入院すれば、本人もつらいし、結局は医療費もかかります。冷房はもう、贅沢品というより生活に欠かせない道具として扱われるようになりました。

そもそもエアコンが家にない、という場合

古いアパートで、備え付けの冷房がまったくない。そういう部屋も珍しくありません。エアコンを持っていない世帯については、一定の条件を満たせば、購入と設置の費用が「一時扶助(家具什器費)」として出ることがあります。猛暑で亡くなる方が相次いだのを受けて、2018年の夏から認められるようになった仕組みです。

冷房器具の一時扶助 ― おさえておく3点

  • 買い替える前に、まず担当のケースワーカーへ相談(順番がとても大事)
  • 高齢の方・持病のある方・小さな子どもがいる世帯などが対象になりやすい
  • 金額の上限や条件は年度で変わる。いくら出るかは窓口で確認を

自分で先に買い替えてしまうと、対象から外れることがあります。壊れた、あるいはもともと無い、と気づいた時点で、まず一言相談してください。順番さえ間違えなければ大丈夫です。

電気代そのものは、生活費の中でやりくり

エアコンを動かす電気代は、毎月受け取る生活扶助のなかに含まれています。夏だからといって別枠で上乗せされるわけではないので、「夏場は生活費がきつい」という声は正直よく聞きます。節電の工夫は要りますが、体を壊してまでつけない、というのは順番が逆です。

もし電気が止まりそうになったら、放っておかないでください。まず電力会社に電話して、支払いの分割や期日の先延ばしを相談する。それでも厳しければ、ケースワーカーや私たちのような窓口に声をかける。止まってから動くより、止まる前のほうが打てる手はずっと多く残っています。

夏を安全に乗り切るために

お金をかけずにできる工夫もあります。冷房と合わせて取り入れてみてください。

工夫 ポイント
こまめな水分・塩分 のどが渇く前に少しずつ。麦茶や経口補水液がおすすめ
扇風機を併用する 設定温度を少し上げても、体感はぐっと涼しくなる
日ざしを遮る すだれや遮光カーテンで、部屋の温度上昇をおさえる
涼しい場所へ避難 日中は図書館や地区センターを使うのも手
体調のサインに注意 めまい・頭痛・吐き気は熱中症の合図。無理せず休む

とくに気をつけたいのが高齢の方で、暑さそのものを感じにくく、部屋の中にいても熱中症になります。ご家族や近くの人の「ちゃんと冷房つけてる?」の一声が、思っている以上に効きます。

夏の生活費のこと、エアコンが壊れて途方に暮れていること、そもそも自分が生活保護を受けられるのかどうか。どれも、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。私たちは神奈川・横浜で無料の相談を受けていて、横浜駅西口すぐのかながわ県民センターでも定例で相談会をひらいています。

いきなり窓口はハードルが高い、という方は、スマホでできる無料の相談前チェックから試してみてください。自分が対象になりそうかの見当がつきます。もちろん秘密は守ります。制度そのものの説明は生活保護とは、いくら受け取れるのかは支給額の記事にまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました