「申請したい気持ちはあるのに、何から手をつければいいのかわからない」。相談に来られる方の多くが、この段階で足を止めています。役所の窓口という場所に慣れている人はそう多くありません。書類の名前を並べられても、頭に入ってこないのは当たり前です。
先にひとつだけお伝えしておきます。生活保護の申請は、あなたの権利です。「申請します」という意思をあなたが示せば、福祉事務所はそれを受け付けなければならない、と法律で決まっています。まずはこの一点を持っておいてください。以下、相談から受給が決まるまでの流れを、順を追って説明します。
そもそも誰が申請できるのか
生活保護は個人ではなく世帯を単位に判断します。細かい要件はいくつもありますが、入口の目安になるのは次のようなところです。
こんな状況なら対象になり得ます
- 世帯の収入が、国の定める「最低生活費」を下回っている
- まとまった預貯金や、生活に使える資産がない
- 働ける状態でも、収入が足りない、あるいは仕事が見つからない
- 親族からの十分な援助が受けられない
「若いから」「体が動くから」という理由だけで門前払いされるのは、本来おかしな対応です。自分で線を引いてしまう前に、一度確かめてほしいと思います。制度そのものの説明は生活保護とはにまとめています。
申請から受給決定までの流れ
窓口に着いてから保護費が届くまでは、おおむね次のように進みます。
途中の調査で扶養照会が不安だという方は少なくありません。事情があれば連絡を止められるので、扶養照会を止めるにはもあわせて読んでみてください。
申請に持っていく書類
そろっていると手続きが早く進みます。全部そろわなくても申請そのものはできるので、まずは動くことを優先してください。
| 書類 | 中身 |
|---|---|
| 本人確認書類 | マイナンバーカード・運転免許証など |
| 通帳 | 世帯全員分。預貯金の状況がわかるもの |
| 収入がわかる書類 | 給与明細・年金の通知など |
| 家賃がわかる書類 | 賃貸契約書など |
| 印鑑 | 認め印で構いません |
| 事情がわかる書類 | あれば。診断書・障害者手帳など働けない事情を示すもの |
面談で聞かれることと、窓口での備え
面談では、今の暮らしの状況、ここに至るまでの経緯、働けない事情などを聞かれます。緊張してうまく言葉が出ない方は多いですし、それで不利になるわけでもありません。ただ、伝えたいことを事前に一度書き出しておくと、当日ずいぶん楽になります。
残念ながら、窓口で「まだ働けるでしょう」「先にハローワークへ」などと言われ、申請にたどり着けないことも現実にあります。いわゆる水際作戦です。それでも、申請は意思表示があれば受理されるのが原則です。もし断られてしまったときの動き方は、断られた時の対処法に整理しています。
一人で説明するのが不安なら、専門スタッフの同行という手があります。私たちは事前にゆっくりお話を伺い、当日ご自身の言葉で話せるように準備をお手伝いしています。同行の内容は生活保護の支援をご覧ください。
申請は迷いながらで大丈夫です。相談だけでも構いません。いきなり窓口は気が重いという方は、スマホでできる無料の相談前チェックから始めてみてください。横浜駅西口すぐのかながわ県民センターでも、定例の相談会をひらいています。

