「もう一度働きたいけれど、今の自分に何ができるのかわからない」。就労の相談に来る方から、よく聞く言葉です。長く仕事から離れていた、体を壊す前の職種にはもう戻れない、という事情が背景にあることが多いです。
そういうときに知っておいてほしいのが、生活保護を受けながらでも使える就労支援や職業訓練の制度です。受講料が原則かからずに技術を学べたり、資格取得の費用を支えてもらえたりする仕組みがあります。私たちは横浜・神奈川でこうした制度の使い方も含めて、仕事探しを手伝っています。
保護を受けていても、学び直しはできる
「生活保護中は勉強や資格取得なんて認められない」と思い込んでいる方がいますが、そんなことはありません。国や自治体は、受給している人が再び自分の力で暮らせるようになることを後押ししていて、そのための制度をいくつも用意しています。
大事なのは、制度があること自体より、自分に合うものをどう選ぶかです。まずはどんな選択肢があるのかを見てみましょう。
使える主な支援メニュー
代表的なものを表にまとめました。対象や自己負担の範囲は年度や自治体で変わるので、詳しくは窓口で確認してください。
| 制度 | 中身 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 公的職業訓練(ハロートレーニング) | 介護・IT・事務・建設などの技術を学ぶ。ハローワークが窓口 | 受講料は原則無料。テキスト代などは自己負担 |
| 技能修得費 | 就職に役立つ資格取得などの費用を保護の枠内で支給 | 対象・上限は要確認。事前の調整が必要 |
| 就職活動の支援 | 履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策など | 福祉事務所・ハローワーク・支援団体が連携 |
どれを使うにしても、思い立って自分で申し込む前に、順番があります。そこを外すと対象にならないことがあるので、次の点だけ先に押さえておいてください。
制度を使う前に確かめる3点
- まず担当のケースワーカーに相談する。自己判断で先に申し込まない
- 受講しているあいだの生活費や保護費がどうなるかを確認する
- その資格や訓練が、自分の目指す仕事に本当につながるかを見極める
資格を取ること自体が目的になってしまい、就職に結びつかなかった、という話も現場ではときどき聞きます。無理のない計画を立てて、続けられる範囲で進めるのが結局は近道です。
相談の前に
学び直しは、抜け出すまでの道のりの一部です。生活を整えて、少しずつ働き始めて、必要ならスキルを足していく。その全体像は生活保護から抜け出すにはに、働きながら受けられる仕組みは生活保護は働きながら受けられる?にまとめています。
私たちは就労支援を通じて、その人に合う制度選びと仕事探しに伴走しています。暮らし全体のことも生活支援として一緒に考えられます。どの制度が自分に向いているか迷ったら、スマホでできる無料の生活保護相談前チェックから始めてみてください。制度の全体像は生活保護とはにあります。横浜駅西口すぐのかながわ県民センターでの相談会でも、直接お話しできます。

