生活保護から抜け出すには?自立までの段階と就労の進め方

朝日に向かって歩く人(希望) 仕事・自立

「いつまでも保護に頼っているわけにはいかない」。そう口にする方は少なくありません。前を向いている証拠だと思います。ただ同じ人が、次の一言で不安を漏らします。「焦って無理をして、また倒れるのが怖い」。

この二つの気持ちは、どちらも正しいものです。抜け出したい気持ちを大切にしながら、倒れない順番で進む。それが結局いちばんの近道になります。私たちは横浜・神奈川で生活の立て直しから就労までを一緒に考えていて、この記事では、抜け出すまでの道のりを段階で整理します。

焦らないことが、遠回りに見えて近道

いちばんやってはいけないのが、いきなりフルタイムで働こうとして体調を崩し、振り出しに戻ることです。相談の現場でも、これで何度も繰り返してしまった方に会います。

生活保護は、暮らしが立ちゆかないときに使うだけの制度ではなく、そこから自立していくのを後押しする制度でもあります。制度を使いながら、社会との接点を少しずつ取り戻していく。急がないことを、まず土台にしてください。

抜け出すまでの4つの段階

自立までの道のりは、大きく4つの段階に分けて考えると見通しが立ちます。今の自分がどこにいるのかを確かめる目安にしてください。

段階 この時期にやること 使える支え
① 生活を整える 生活リズムと体調の回復。まずここが土台 保護費で暮らしを安定させる
② 少しずつ働く 週数日の短時間から。社会との接点を持つ 基礎控除で手元が増える
③ スキルを付ける 就ける仕事を広げる。資格や訓練を検討 職業訓練・技能修得費
④ 卒業へ 収入が基準を安定して上回れば保護を離れる 卒業後も相談を続けられる

段階を飛ばさないことが大切です。①がまだなのに③へ急ぐと、たいてい途中で息切れします。順番に足場を固めていくほうが、結果として早く着きます。

進めるときに忘れないでほしいこと

  • 働き方や制度の利用は、担当のケースワーカーと相談しながら決める
  • 収入が少し増えても急に打ち切りにはならない。卒業は基準を安定して超えてから
  • 体調を最優先に。無理して倒れれば、かえって遠回りになる

それぞれの段階を、もう少し具体的に

②の「働く」については、基礎控除があるので働いた分の一部は手元に残ります。稼ぐほど世帯の収入が増える仕組みです。詳しくは生活保護は働きながら受けられる?にまとめました。

③の「スキルを付ける」では、受講料が原則無料の公的職業訓練や、資格取得を支える技能修得費が使えることがあります。こちらは生活保護中に使える就労支援・職業訓練で説明しています。どの段階でつまずいているかによって、必要な支えは変わります。

相談の前に

自立までの道のりは、一人で歩くと不安が先に立ちます。私たちは就労支援を通じて、その人のペースに合わせた仕事探しに伴走しています。病気やけがに理解のある職場への橋渡し、履歴書や職務経歴書の準備も一緒にできます。卒業したら終わり、ではなく、そのあとの暮らしが落ち着くまで生活支援として関わり続けます。

まずは今の自分がどの段階にいるのか。スマホでできる無料の生活保護相談前チェックから確かめてみてください。制度の全体像は生活保護とはにあります。横浜駅西口すぐのかながわ県民センターでの相談会にも、どうぞ足を運んでください。

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